ごきげんさんに暮らすまち、尼ノ國

築城奉行日記

 尼崎城再建に向けて頑張っているのは、大人だけではない。今回は、尼ノ國の子どもたちの活躍を書き記すとしよう。

「子どもたちが考える『尼崎城プロジェクト』でござる」

 以前、お城先生が出前講座をした武庫南小学校の6年生の子どもたちから、「尼崎城プロジェクト」と題した作文集が届いた。原稿用紙2~3枚に、ぎっしりと書き込まれた大作ぞろいじゃ。はてさて、どんな案が書かれてあるのか、読んでみるとしよう。


「『誰でも楽しめる尼崎城』にするために、小さい子どもからお年寄り、障害者の方まで楽しめる、そんな尼崎城になってほしいです」
「日本人だけではなく、外国人観光客のことも考えないといけない。そこで、日本文化を取り入れたイベントをするといいと思った。たとえば着物体験や、侍体験を用意して好感度が上がれば、常連さんになってくれるかもしれない」
「私が考えたのは、『尼いもの収かく体験』です。収かくだけではなく、試食コーナーもつくります」
「展示とかを見るだけでは小さい子は楽しくないかもしれないので、迷路とかをつくって、敵になって尼崎城に潜入するようなワクワクした気持ちになってもらう」
「前におしろ先生が『城内地区をまわってもらうきっかけに尼崎城がなるように』と言っていたので、お城の周りにウォーキングコースをつくればいいと思う」


「まずはお城の周りをきれいにしないといけない。そのためにボランティアの人を集めてゴミ拾いをして環境を良くする。自分たちできれいにすれば、ポイ捨てなどをしなくなるのではと考えた」
「尼崎が『笑顔が輝くまち』になったら、住んでいる人たちもこのまちを自慢できるようになる。それができるのが尼崎城だと思う」

 大人顔負け、いや、もしかすると大人以上に尼崎城のこと、尼ノ國のことを考えてくれているではないか。全てを実現することはできないかもしれないが、「まちをもっと良くしたい」という期待にこたえなくてはと、気合いが入ったでござる。子どもたちが大人になり、子や孫ができたその時も末永く愛される城になるよう、さらに励んでまいろう。

一月二十日「中央地区まつりに尼崎城が登場でござる」


 「中央地区まつり もちつきふれあい広場」に、尼崎城に見立てたやぐらが登場した。これは、かつて尼崎城の本丸があった明城小学校の児童ホーム、こどもクラブに通う約130人が一致団結してつくってくれたものじゃ。カラフルな天守のまわりを、子どもたちが描いた似顔絵の石垣がぐるりと取り囲んでいて、見ているだけで元気になり、力がわいてくる。



 リーダーの子どもは、「中央地区まつりで使われるのは、ちょっぴり恥ずかしいけど、見てもらえることはうれしい」と話しておったが、なんとも立派立派。来場者の目をくぎ付けにしておった。


 子どもたちの楽しみは、やぐらからのお菓子まき。まかれるたびに大きな歓声が上がり、子どもたちは大興奮じゃ。中には当たりつきのものもあり、尼ノ國の名産品など豪華賞品がふるまわれるということで、大いに盛り上がっておった。
 
 尼崎城再建が子どもたちの笑顔につながっているとしたら、こんなにうれしいことはないと思った一日であった。


取材・文 尼ノ物書キ組

馬場之介

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