ごきげんさんに暮らすまち、尼ノ國

築城奉行日記

 実際に城に使われる瓦に、名前などを自由に書き込んでもらう「一枚瓦記名会」。第二回となる今回は、前回とはうってかわっての晴天に恵まれた。拙者の日頃の行いのお陰…いやいや、城再建に対する尼ノ民の想いのお陰じゃ。
 
 今回の日記は、参加してくれた民たちの声を書き記すとしよう。


 記名会開始早々来てくれたのは、尼ノ國にやって来て10年ほどという松岡さん親子。尼ノ國の印象を尋ねてみた。
 「便利なまちですね。人がとてもあったかいなと感じます」
 大人でも重たく感じる瓦をしっかりと持ってくれたお兄ちゃんが、とても頼もしかった。築城奉行にスカウトすればよかったでござるな。


 ひときわにぎやかに、わいわいと話しながら瓦に記名していたのは、三世代で参加してくれた長峰さんご家族。寒さも何のその、見ているこちらまで楽しくなるような様子であった。拙者が記名会で実現したかったのは、家族や友人、仲間たちと思い出を共有するこんな時間だったのだと、「未来につなげ尼崎」と書かれた瓦を見ながら感じた。


 瓦いっぱいに書き込んでくれた川崎さん親子。尼ノ國在住とのことで、住み心地を聞いてみると、「物価が安いし、ソウルフードもいっぱい。イメージが良くないって言う人もいるけど、全然そんなことない! 住めば都だなって感じてます。一生尼崎に住みます!」と、なんとも嬉しい言葉を頂戴した。


 奥方が尼ノ國出身という藤川さん親子。「ありがとう尼崎」と書き込んだ瓦に、2歳になる息子さんが、仕上げの一筆じゃ。完成する頃には、元気にもっと走り回るようになっておるかな。子どもの成長も、城の完成も、きっとあっという間であろう。


 最後は、四斗邊さんと中間さん。お二人とも城が好きで、今回瓦の寄附をしてくれたそうじゃ。尼崎城の隣にある中央図書館にもよく来るそうで、城が完成していく様を、これからも見守ってくれるであろう。


 テレビの取材もあり、にぎやかな記名会であった。第一回のものと合わせて845枚の記名瓦が完成した。瓦を運んだ腕の筋肉痛も、うれしい悩みよ。三月開催予定の第三回記名会では、尼ノ民たちのどんな笑顔に出会えるか、今から楽しみじゃ。


取材・文 尼ノ物書キ組

馬場之介

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