ごきげんさんに暮らすまち、尼ノ國

尼ノ⺠の⼀⽇

 『あままままるしぇ』は、「あま」がさきの「まま」による「まるしぇ」イベントです。マルシェとはフランス語で市(いち)のこと。ママたちが出店者となり、手作りのアクセサリーや小物の販売、ワークショップを行います。今回は4回目にして初めての野外会場。当日は見事な快晴! 桜も五分咲きで絶好のマルシェ日和です。


野外でのびのび……みんながご機嫌な場所に。


 会場は開明中公園。旧開明小学校の校庭を整備してつくられた公園です。物販や飲食のブースエリア、ステージエリア、休憩エリアに分けられ、ピクニックシートを広げる親子連れや、遊具で遊ぶ子どもたちを見守るパパたちの姿も。ステージではヨガ、歌、アートのパフォーマンスが行われ、一日中楽しめるよう考えられていました。使われなくなった校舎は現在、尼崎市の分庁舎になっていますが、この日は一部開放され、授乳室や休憩室に。


ゆるく、楽しく、つながっていくママたち。


 ママが尼崎で新たな楽しみを見つけることで、尼崎を楽しく住みやすいまちにしたい、というも想いで始まった『あままままるしぇ』。出店者だけでなく、主催者もママなので、随所に気遣いが見えます。事前説明会は子連れOK! 有料セミナーではママが集中できるように託児室も用意しました。「周りに手伝ってくれる人がいないと、ママが一人で何かを始めるのは難しい。『あままままるしぇ』ではチャレンジやステップアップができる、出会いの場がある、とママたちに思ってもらえるとうれしいですね」と実行委員長の坂本さん。坂本さん自身もたくさんの人に助けられて、この日を迎えたそうです。


 前回は、ブース出店はハードルが高いと感じているママのために、商品を並べるだけの委託ブースがありましたが、今回はありません。委託ブースで商品が売れ、お客さんの反応に後押しされたママたちがブース出店へとステップアップしたのです! 今回の出店ブースは34。その中から3つのブースにお邪魔してきました。

幼稚園のママ友3人で参加!


 前回は委託ブースで参加した牧野さんと、4人グループで出店した森田さんと鈴木さん。今回は1つのブースを3人でシェアすることに。編み物、刺繍、ビーズなど、個性を活かしたアクセサリーや小物類が並びます。 『あままままるしぇ』に出店して、作品をいろいろな人に見てもらう喜びを知ったそう。「出店慣れしている人の多いイベントはハードルが高いけど、ここは初めてのママでもOKということで、安心して出店できました」と鈴木さん。


 子どもが寝た後や早朝にコツコツと作品をつくりためたという3人。作品に興味を持ったお客さんから「いつもはどこに出されてるんですか? インスタやってますか?」という質問も! 「子どもと密に過ごす時間は今しかないのかもしれない。でも、作品をつくる時間を持つことで、子どもにべったり、というだけじゃなくなる。それはママにとっても子どもにとってもいいことだと思います」と牧野さん。「今回のために作品を作っていたら新しいアイデアがどんどん湧いてきたので、次回も出たいです」と話す3人のブースは笑顔が絶えません。


二人のママがフォトブースで大奮闘!


 次にお邪魔したのは、お花やかわいい雑貨で飾られたフォトブース。ピクニック気分でインスタ映えする写真が撮れるpic×pic撮影会は、親子連れに大人気です。このブースを出店した2人のママは、同じカメラマン養成講座のご出身。我が子や身近な人を上手に撮りたくて受講されたそうですが、今やベビーフォトやマタニティフォト、七五三やお宮参りなどの同行撮影もするプロのカメラマンに!


 撮影会ではぬいぐるみを使ってお子さんのベストショットを狙います。「笑顔が撮れないこともあります。うちの息子たちのように、素直に座ってくれないお年頃の子もいます。でも、笑わなくても泣いていてもかわいいし、そのときの思い出ですよね。今日、お姉ちゃんと弟さんの撮影をした時も、弟さんが笑ってくれなくて。パパとママにお願いしてブースに一緒に入ってもらったら、弟さんの表情が変わって……いい家族写真が撮れました」と笑うsaoさん。naoさんも「自分がしたことで喜びが返ってくるのが楽しくて、一年が早いです」と声を弾ませます。「写真を撮るのも撮られるのも楽しいので、その楽しみをいろんな人に知ってもらいたいです」。初の野外会場で、お2人の本領が存分に発揮されていました。


人見知りのママが、イベント全体を考える実行委員に。


 あままままるしぇの初回から出店している三原さんは、特殊粘土を使ったアクセサリーづくり(ユリシス・ドンネ・デコ)の認定資格を持ち、講師としてご活躍中。ブースではアクセサリーや小物の販売と、プチデコ体験ができます。練った粘土を土台にセットし、パーツをのせていくプチデコ体験では、選ぶ楽しさ、つくる楽しさ、使う楽しさのほかに、物を大切にする心も育ちます。体験者は幼稚園年長から小学校低学年の女子が多く、どの子も目をキラキラさせて粘土の色やパーツを選んでいました。


 元はかなりの人見知りで、最初は「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」しか言えなかったという三原さんですが、子どもたちにテンポよく話しかけ、作業を進めていきます。「3回目から実行委員もやっているので、イベント全体を考えるようになりました。出店者のママたちにも楽しんでもらえるよう、出店者目線で意見を出しています」。いつか、子どもたちが自分たちでつくったものを売る、お仕事体験のブースをしたい、と三原さんの夢はさらに広がります。


取材を終えて

 この日の来場者数は過去最高の1,500人! 出店に運営業務にと忙しいママたちを助けて、年長の子たちやボランティアが幼い子どもの面倒をみる、という光景をあちこちで見かけました。今回は地元の商店街や伊丹のママの出店も誘致。尼崎というご機嫌でちょっとお節介な土地柄を生かし、みんながつながることで、もっと面白いことができる。そんな期待を感じさせるイベントでした。次回『あままままるしぇvol.5』の開催は2018年9月9月(日)、会場は今回と同じ開明中公園。40以上のブース、伊丹・西宮・宝塚・大阪などの近隣市のママや、商店街などの地元の方も出店予定だそうです。









取材・文 尼ノ物書キ組

谷口雅美

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