尼崎でごきげんに暮らしたい人へ

尼ノ民たち

MAYAさん(36歳)/グラフィッククリエイター
MAYAさん(36歳)/グラフィッククリエイター

 東難波町にある梅の花保育園を会場に、子どもが楽しみながらお仕事体験できる「梅の花マーケット」を主催するMAYAさん。クリエイターとしても活動するMAYAさんが作った広報物を、まちなかで目にしたことがある人も多いはず。尼崎歴10年の彼女が、まちに溶け込みながら「とりあえずやってみよう!」と、さまざまなことに挑戦している様子をご紹介します。

子どもに仕事の楽しさを伝えたい


手に持つポスターなど梅の花マーケットの広報物はMAYAさんのデザイン
手に持つポスターなど梅の花マーケットの広報物はMAYAさんのデザイン

 2019年から毎年開催している「梅の花マーケット」は、子ども自身がイベント通貨を使ってお買い物やお仕事体験ができるイベントです。通常のマルシェと違って、「こどもお手伝い隊」として、出店者の手伝いや売り子をする当日のスタッフを募集していたり、小学高学年の子どもたちがキッズショップとしてワークショップを開いたりと、子どもがたくさんの大人たちと触れ合いながら仕事の楽しさを知ることができます。


キッズショップでは子ども同士でやり取りをします(以下梅の花マーケット写真:綿貫 浩二さん撮影)
キッズショップでは子ども同士でやり取りをします(以下梅の花マーケット写真:綿貫 浩二さん撮影)

 会場となる梅の花保育園は、MAYAさんの子どもが通っていた保育園。木々に囲まれ暖かな木漏れ日が降り注ぐ園内は、まるで都会のオアシスのようだとMAYAさんは話します。「子どもが待機児童だったときにいろんな保育園を見学しましたが、ここは自然が多くお寺に守られているような場所。一目で大好きになり、ここに通わせたい!と思いました」と振り返ります。


イベントの様子

 始めた当初は16ブースだった出店者も回を重ねるごとに増えていき、今では26ブースになるまで規模が広がりました。出店者の多くは市内の飲食店を営む人やクリエイターで、MAYAさんが尼崎でできたつながりの中で依頼しているそう。マーケットの実行委員も、MAYAさんの家族と梅の花保育園卒の子どもを持つママたちがメンバー。たくさんの知り合いに囲まれて活躍するMAYAさんですが、実は地域での活動を始めたのはほんの4年ほど前からだというから驚きです。そもそも、どうしてこのようなイベントを開くことになったのでしょうか。

人のつながりで拓けた活動


話をするMAYAさん

 結婚を機に10年前に尼崎に引っ越してきたMAYAさんは、フリーランスのデザイナーとして働きながら子育てをしていました。子どもが小さいころはイベントに出かけても、子どもが泣き出すと人目を気にして早々と自宅に引き返すことも多かったそう。クリエイターとして何か表現をしたいと思いながらも、主体的な活動はしていませんでした。


MAYAさんがデザインした広報物。目にしたことがある人も多いはず
MAYAさんがデザインした広報物。目にしたことがある人も多いはず

 転機が訪れたのは4年前。以前、尼ノ民でご紹介した足立さんのお店「傾奇者(かぶきもの)集落」でワークショップを開いていた時に、女性クリエイターチーム「ココスキ」メンバーと、代表の坂本恵利子さんと出会います。坂本さんが主催するイベント「あままままるしぇ」の広報物デザインを依頼され、実行委員に加わるように。ココスキにも所属して、イベント出店やワークショップ開催など、クリエイターとして地域での活動を広げていきます。「あままままるしぇでイベント運営の経験をするうちに、自分でも子どもたちがお店ごっこをできるイベントを開きたいと思うようになったんです」と、MAYAさんは坂本さんとの出会いをきっかけに、どんどん活動のスピードを加速させていきます。

尼崎の心地よいローカルさ


話をするMAYAさん

 「尼崎って暖かくて、良い意味で田舎っぽいと思うんです。人との距離が近くて甘えやすい。そんなローカルさが好きですね」とMAYAさん。子どもが泣いていたら誰かが面倒を見てくれたり、「○○ちゃんのママ」ではなく「MAYAさん」と呼んでくれたりと、人を受け入れてくれる気風があると話します。誰かとつながることができる「ハブ」のような場所があることも、地域に溶け込むきっかけになったそう。「傾奇者集落やパイナワーフなど、人が集まる場所でいろんな人を紹介してもらったり、何かをやるときに『この人はどう?』とさっとつないでもらったりと、人と出会うスピードが速い気がしますね」。


ステッカーを手にするMAYAさん

 地域での活動を介して、市内でのデザイナーとしての仕事も増えたと話すMAYAさん。仕事をすることで、また新たな尼崎の魅力を知るきっかけになっているそう。「尼崎でたくさんの人につないでもらえたおかげで、やりたいことが実現しました。次は私が媒介になって、人と人をつないでいきたいですね」と、受け取ったバトンを次の人に渡します。







イベントの様子

MAYA(まや) グラフィッククリエーター、デザイナー。大阪デザイナー専門学校非常勤講師。大阪のデザイン事務所を経て、結婚を機に尼崎に移住した。次回の梅の花マーケットは2022年11月開催予定。


梅の花マーケットInstagram


家族と始めた子どもたちのためのデイサービス施設

尼崎市全体を作品化した「アマガサキ」をつくりたい

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