学生生活

 尼崎に社会的起業をしている方やソーシャルな活動をしている方を招いて、飲食しながらお話をお聞きする「尼崎ソーシャルドリンクス」という会があります。

 今回はそのスピンオフ企画として開催された、「尼崎ソーシャル・ソフト・ドリンクス」に参加してきました。ソーシャル・『ソフト』・ドリンクスとは中学・高校・大学生など、若者の活動を聞く会です。場所は上坂部にオープンした、子どもたちのことを考える団体の拠点を目指す「TUMUGUBA(つむぐば)」で開催されました。


 テーマは、「高校生が取り組むソーシャルアクション」。

 ゲストは、普通科のなかに看護師や理学療法士・作業療法士・介護福祉士の看護医療系等の進路を目指す生徒を対象にした看護医療・健康類型を持つ県立尼崎小田高校看護医療・健康類型3年生の代表の皆さんと、全国150校約2万人の小中高生が、実在の企業や社会、先人を題材に答えのない課題に1年間かけて取り組む「クエストエデュケーション」に生徒全員で取り組み、14年連続で全国大会に出場している百合学院高校特進コース3年生の皆さん。


 尼崎小田高校からは、災害時要支援者へのヒアリング、福祉避難所での避難訓練体験、地域住民とGISを利用した防災マップづくりなど、昨年2年生の時に1年間、看護医療類型の皆さんが取り組んだ授業の内容を聞きました。
 ちなみにこれらの取組が認められ、今年1月に尼崎小田高校は「ぼうさい甲子園」奨励賞を受賞しています。

 市内の福祉避難所として指定されている施設が、福祉避難所として認識していなかった事実や、東北に加え、熊本の被災地を訪問し、地域との普段の関わりが震災時に大いに役立つことを現地の方々に聞いた経験から、尼崎小田高校のある地元の自治会との顔の見える関係づくりのための交流を始めたことなどの発表がありました。

 将来の夢はという問いに対し、勉強が苦手なのでなれるかどうかわからないが助産師になりたい。看護師になって夢をあきらめなかったら挑戦したいと、明確に答えていたのが印象的でした。


 一方、百合学院高校は、前述の「クエストエデュケーション」にて、企業から出された課題を探求、発表した内容をそのままプレゼンしました。彼女たち「チーム克」が選んだ課題は提案企業・大和ハウス工業株式会社による「人々が活きる土台を育む大和ハウスの世界進出プロジェクトを提案せよ!」。

 当初、土台?というところから、火星に大和ハウスを建てるなどの案が浮かんだそうですが(笑)、ニートが先進国を中心に世界的に増えてきている現状に対し、ニートを自分の人生に素直に生きているとポジティブに捉えて、建設以外にも様々なサービス業を展開する大和ハウスが働きたいときに働く場を用意する事で提案企業にもメリットが生まれるといった提案内容でした。

 課題に取り組んで感じたことはという問いに対し、「様々な大人と出会い、私も将来、目が輝いている大人になりたい」と発言した姿が印象的でした。



 アメリカで社会的起業を支援する世界最大級の財団では、社会に貢献する人材を育成するには、社会に出てから人材を育成するより、中学・高校生の時点でいかにリーダーシップをとった経験があるかを聞く方が早いと考えているそうです。
 
 今回の2組の高校生の発表は、内容を深く探り、中身を練っているからこそ、発表後の受け答えも堂々としており、大学生や社会人・公務員にも引けを取らない、もしくはそれ以上と言える素晴らしいものでした。

 と同時に自分自身の高校生時代を振り返り、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。


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