学生生活

 尼崎では秋に尼崎では障がいのある人と、そうでない人とが交流する「ミーツ・ザ・福祉」というイベントを開催しています。そこから派生した福祉を学ぼうという企画でミーツ・ザ・福祉実行委員会が主催する「ミーツの学校・トーク編」に参加してきました。今回のゲストは「NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」代表の木戸俊介さんです。

 3年ほど前に、交通事故がきっかけで車椅子生活になった木戸さん。再び「歩く」ために、オーストラリアへリハビリに。ゴールドコーストで車椅子の利用者が海に入っている風景を見たことをきっかけに、帰国後、生まれ育った須磨でも同じことをしたい、障がいのあるなし関係なく、垣根なくみんなで海に入ろう!と活動するために、NPO法人 須磨ユニバーサルビーチプロジェクトを設立しました。

 木戸さんの活動の様子はこちらから


ちゃっかり自分の本が至極のおすすめ本に入ってます

 この日のテーマは「超ポジティブに福祉を捉える 車イスで出会った10のコト」。メモ風に、木戸さんのコトバを抜粋して紹介します。

(ホントの出会い)
 事故後、数週間寝たきりだったため、友人が本をたくさん持ってきてくれた。修三カレンダーは3冊もある(笑)。そのなかで至極の3冊を紹介。
 ①世界一ふざけた夢の叶え方(ひすいこたろう)
 ②アドベンチャーライフ(高橋歩)
 ③キドリハ・ポジティブック(木戸俊介)これは非売品でクラウドファンドのお返しだったもの。本を書くような発信をしたいと思わせてくれた。

(ポジティブモンスター)
 自分でポジティブ、ポジティブと発信しているとそうなっていくのが実感できる。自分はついてると考えると本当についてくる。車椅子で最高の人生を送りたい、歩けたらサイコー!孫正義も言ってる「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」と。

(リハビリ)
 歩くのが目標だから。医者に一生歩けないと言われたが、リハビリを続け、実際に足は動いてる。奇跡的。過去も未来もあまり考えずに、できたことではなく今できることをする。

(世界にはばたてた)
 怪我のおかげで海外に行けた。忙しくていけなかった。仕事もやめるやめると言っていたが、踏ん切りがついた。退職前に有給休暇を使ってオーストラリアでリハビリ。体験ファースト、体験に優るものはない。広告代理店時代は3か国しかいってないが、けがをしてからは3年で4か国行った。
 一人旅で行ったスペインでは、知らない外国人に話しかけられてる途中でスマートフォンを目の前で走って持って行かれた。「なんてバリアフリーなん!」と思った。障害者にも差別しない。(笑)
 スマホは保険で最新機種に更新できたし、こんな経験ができたこと自体が嬉しい。

(ユニバーサルビーチプロジェクト)
 「できない」を「できた!」に変えることができた時の感動を得た。
 ビーチプロジェクト以外にも障害のある人にいろんな体験を提供したいと、山登り、畑仕事、木登り、神社散策(玉砂利があるので車いすでは通れないから)、地引網体験などをしている。9月23日に須磨で地引網体験会をやるのでよろしく。
 今後、須磨を日本一のユニバーサルビーチにしたいし、須磨から全国へ、ビーチマットを貸し出す「出張ビーチマット」を拡げたい。今年、和歌山の磯ノ浦でやってくれた。
 自分たちが一生懸命してたらプロが応援してくれる。伊豆下田でサーフィンしたいと話をしていたらプロサーファーたちが自然に集まり、サーフィンを体験させてくれた。

 このように木戸さんはめちゃくちゃ明るく、ポジティブな人でした。


 テンションは元々高かったという木戸さん。でもさらに事故後にあがっているそうです。
 「ブログ書くやつって気持ち悪いとおもてた」という木戸さんですが、寝たきりのなか、毎日、見舞いにきてくれる友達にLINEで近況報告していると、逆に元気が出たと言われ、ブログを始めることに。心の支えですと言われたらやめられないとも。

 リハビリで訪れたオーストラリアではビーチマット(砂の上でも車いすが通れるマット)があり、なんて楽なんだと。しかもどビーチの真ん中に敷かれてる。「いいよ」って言うててもサーファーのにいちゃんが海に入れと手伝ってくれてる、そんな文化なのだそうです。
 日本ではビーチマットもなく、わざわざ海まで担いでくれても一回入ったら満足、もういいですとなりませんか?迷惑を掛けると思ってしまうからです。例えば、日本には障がい者専用とか優先エレベーターはあるけれども分けられていますよね。交わらないから、理解は生まれないのではと話されていました。

 オーストラリアから帰国後、須磨でこんなことしたい!と、ビーチマットを買うぞ!とそれまで住んでいた東京でクラウドファンドを始めたけどお金が集まりませんでした。なんとビーチマットは外国製で80mで130万円もします。東京で須磨の話をしても実感がわかない、遠いと響かない。
 そこで、須磨の海の家のオーナーに話をしたところ、須磨の人を集めてくれ、偶然にも須磨には日本で唯一の車椅子ライフセーバーがいて、ゴールドコーストとはライフセーバーフレンドシップで繋がっていた…などなどの繋がりから一気にお金が集まったのだそうです。

 質問タイムに体験をあまりしてこなかった人はどうしたらいいかという質問がありました。
 「経験するばするほど対応できる。軽くなるという経験があるから。でも、失敗して凹まないとつぎに繰り返す。凹むことで精度が高まる。反省したら小さなチャレンジをして欲しいなと思う。多少ミスってもいいじゃない。振れ幅がいってるひとほど魅力的。いろんな人の相談に乗れる。今の自分やからこそ伝えられるものがある」とおっしゃっていた木戸さん。

 木戸さんを見ていて、どこかで前向き思考にセーブしていた自分に気づき、もっと自由に発想してもいいんだと思えました。


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