学生生活

 「年内最後です。清掃をして、身も心も清めましょう!」との挨拶から始まった富松城跡の清掃活動。「富松城跡を活かすまちづくり委員会」の方々が、10年以上前から続けておられます。清掃日は毎月第2日曜日。そこに、塚口中学校の生徒有志による「ボランティア活動隊」が、お手伝いに来ています。
 2017年2月から富松城跡で始まった塚口中学校のこの活動は、初回は2~3人の参加だったそうですが、徐々に人数が増え、この日は1~3年生まで15名が参加しました。敷地内と周辺道路を、富松城跡を活かすまちづくり委員会の方々と一緒になって清掃します。





 普段は接点があまりない地域の大人たちとの交流に、生徒たちは「最初は緊張したけど、皆優しくしてくれるので今は平気です」と話してくれました。まちづくり委員会の方も「清掃活動を通して知り合いになるので、通学中などに会うと自然に挨拶をするようになりました」とおっしゃるように、顔の見える関係が出来ています。


堀の中。清掃を始める前は、産廃ゴミが投げ捨てられていることもあったそう。

敷地の外周道路も掃除します。

 「1人ではつまらないけど、みんなと一緒なので楽しいです」「いつもは部活動があるけれど、今日は休みだったので友達を誘ってきました!」と、生徒たちは楽しみながら、進んでこの活動に参加しています。中には「暇つぶしになるので来ました」と言う生徒もいましたが、暇つぶしに日曜の朝から地域清掃に参加するなんて、素晴らしい心意気ですね!
 また、「他のところですごく綺麗になっている道路を見ると、誰かが掃除をしてくれているんだな、と気付くようになりました」と、この活動を通して新たな気付きを得た生徒も!大変さを身を持って体験しているからこそ、感謝の気持ちが芽生えてくるのですね。


掃除をしながらばっちりポーズを決めてくれました。


2時間弱で、こんなにものゴミ袋がいっぱいに!

 
 富松城跡を活かすまちづくり委員会の方々は「次世代を担う子どもたちにこのまちをつなぎたい」という思いを持っておられます。「まちづくりはすなわち人づくり。地域の大人の背中を見て育っていってほしい。大人たちも、見られていると思うと気持ちが高まるんです」と事務局長の宮本さんが話して下さいました。
 3年前から年に一度、十月の末(と・まつ)に開催されている富松城跡まつりで、今年はボランティア隊と生徒会とのメンバーが、子どもが遊べる「弓矢で風船割り」のブースを出しました。当日は大盛況だったとのこと。「企画会議の時から、氏子青年会や町会長さんなど地域の方との交流ができる。小学生の時は地域に関わりがあっても、中学、高校と進むにつれ希薄になってしまうので、このような機会で世代が繋がっていくと嬉しい」と、塚口中学校の佐野先生。


 佐野先生がボランティア活動隊を始めたのは、「せっかくトライやるウィークで地域の方にお世話になったのに、これで終わってしまうのはもったいない」と考えたことがきっかけ。富松城跡清掃のほかにも、立花公民館や立花地域振興センター、デイサービスセンター南野の華での手伝いなど、トライやるウィークで生まれた交流が少しでも続くようにと、活動の幅を広げていらっしゃいます。
 「特に隊員名簿があるわけではありません。部活には入っていないけど何かしたいと思った生徒が活動できたり、福祉に興味のある生徒がデイサービスセンターを訪れたり、来れるときに、来たい生徒が参加しています。まだ活動歴は浅いので生徒に定着していない部分もありますが、今後も続けていきたいですね」と話して下さいました。


この記事を書いた人

みんなの尼崎大学事務局 中嶋

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