【動き出す尼大生!】11月のみんなの尼崎大学 相談室を開催しました(令和元年11月13日)

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 11月13日(水)は、ひと咲きタワー8階のみんなのロビーで11月の「みんなの尼崎大学 相談室」を開きました。少しずつ秋らしくなり朝晩は寒くなってきましたが、この日もたくさんの人が参加しました。

「みんなの尼崎大学 相談室(略して、みんなの相談室)」とは…
 毎月第2水曜日の9:00〜21:00にあまがさき・ひと咲きプラザひと咲きタワー8階「みんなのロビー」で開いています。「尼崎でこんな活動・事業をしてみたい」「進めたいプロジェクトがあるのだけど、仲間が足りなくて」「あまりアイデアは出せないけど、お手伝いをしてみたい」など、活動の場を見つけたい人や広げたい人が相談できる1日です。
参加者同士が交流できるコアタイムは、
・ ひるのミーティング(12:00〜13:30)※お弁当をご持参ください
・ よるのミーティング(19:00〜20:30)
それ以外の時間で相談員(コーディネーター)へ個別相談をすることもできます。

ひるのミーティング(12時〜13時半)

 お昼ご飯を食べながら相談したいことを話す「ひるのミーティング」。今回は、17人が参加しました。自己紹介では、好きな晩ご飯のおかずを発表してスタート。今回は相談事が2つと告知が6つありました。相談事のテーマは、
・ 放課後食堂を広めたい!
・ 子どもに伝えたいことを形にしたい の2つ。

 「放課後食堂を広めたい」のテーマを出したのは、尼崎大学クッキング部の山本直子さん。放課後食堂は、2~3ヵ月に1度みんなのロビーで夕食を作って食べるイベントです(詳細はこちら)。前回は、手洗い講座を行ったあと、みんなでおにぎりを作って食べました。
 「学びもあり美味しい食べ物もあるイベントにしたいと考えていますが、テーマがマンネリ化してきました」と話す山本さん。これまでフェイスブックで告知を行っていましたが、もっと多くの人に広めたいと考えているそう。
 参加者からは「クッキング部が出張したらいろんな人が来ることができるのでは」や「飲食店とコラボしてはどうか」などのアイデアが出ました。


クッキング部の山本さん。料理上手で現在は糀を使ったメニューにこだわっているそう

 ひるのミーティングが終わってから、福祉施設ポレポレハウスの河原隆子さんから山本さんに「ポレポレハウスでは毎日弁当を注文しているので、クッキング部のみなさんが作りに来てくれたら嬉しいです」というお話が。
 作業所で働く人たちも、簡単な調理ならできるので、一緒に料理ができたら楽しいというラブコールでした。山本さんは「まさかこんな話に発展するなんて。みんなの尼崎大学ならではの出会いになりました!」と感激していました。


初対面のお2人でしたが、面白いコラボができそうな予感がします

 また告知コーナーでは、空手師範の松井厚さんから次回の「武活」についてのお知らせ。「武活」とは、武術・武道のセミナーのこと。この日は、ベイコム総合体育館サブアリーナで開催される「武活大祭」のご案内でした。この大舞台で、身体に障がいを持ち車椅子で生活をしている村上昌憲さんとの演武が予定されており、予行演習として二人でストーリーを考えたという演武を披露してくれました。車いすを操りながらの演武の中で見事に板を割った村上さんと松井さんに、大きな拍手が贈られたのは言うまでもありません。「気持ちがあれば何でもできるんだということを感じてほしい」と松井さんが語っておられました。


村上さんが蹴りで板を割っている様子。

演武後にほっとした表情で肩を組み合う2人

演武の様子の動画バージョンはこちらから↓↓


演武の様子mp4


個別相談タイム(9時〜12時、13時半〜19時)


 前回から参加しているフレンチシェフ佐田さんから、またしてもスイーツの差し入れが!今回は、アプリコットのゼリーと栗カボチャのパイを作ってきてくださいました。


佐田シェフお手製のスイーツ。

ひるのミーティングの後は、スイーツを囲んで女子会が開かれていました

よるのミーティング(19時〜20時半)


 19時からのよるのミーティングには、13人が参加。今回は、2つの相談事が持ちかけられました。テーマは、
・ LD ADHDのイベント
・ LGBTQ+の人たちが住み良いまちを作るには の2つ。両方ともアルファベットが並んでいますね。

「LGBTQ+の人たちが住み良いまちを作るには」のテーマを出したのは、井餘田(いよた)みのりさん。井餘田さんは先日開催した第24回オープンキャンパスに参加し、尼崎でもジェンダー関連の話題が活発になっていることを実感したそう。しかし、性的マイノリティの当事者自身が集まれる場が少ないことが課題だと感じていた井餘田さんは、その日のうちに「ミックスレインボー」という団体を発案。その団体でどのような場づくりをしたらよいかという相談でした。


ホワイトボードに「LGBTQ+」の解説を書いて説明する井餘田さん。

 「尼崎市では同性のパートナーも家族と認められるパートナーシップ制度が兵庫県で三番目に導入されるなど、認知度は高まってきました。このタイミングでもっと理解者を増やしたいです。だから当事者はもちろん、当事者ではない人も知識を持てる場を作りたいと思っています」と話します。

 参加者からの「どうして尼崎でしようと思ったの?」という質問に、「自分が住んでいる地域に理解者が増えることで、住みやすいまちになると思うんです」と答える井餘田さん。
 感動したのは、おそらく今回の夜のミーティング最年長の参加者から「LGBTQ+というのは初めて聞いたが、勉強になった。」「自分を含め、上の世代の人の考え方も以前より変わってきていると思う。今日初めて来たが、若い人達から色々学びたい。」という発言があったこと。
 左利きの人と同じ割合(人口の約1割程度)でLGBTQ+の人がいるといわれています。きっと井餘田さんが住みやすいと感じるまちは、多くの人にとっても住みやすいまちになるのでしょう。これから活動を広げていくそうなので、また進捗があればご報告しますね。(こちらのサイトでは、井餘田さんのインタビュー記事が掲載されています)


参加者みんなで相談事におせっかいをします

 次回のみんなの相談室は、12月11日(水)9時から21時まで。2019年最後の相談室になりますので、みなさんぜひお越しくださいね。相談員一同、お待ちしております。