【前編】まちじゅう学祭2019を振り返る

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 2019年11月15日(金)、16日(土)、17日(日)にみんなの尼崎大学まちじゅう学祭2019を開催しました。
 市内のあらゆる場所をキャンパス(学びの場)にして、学園祭気分で、まちに、まなびをまきおこそうというこの企画。今年は全58講座がまちのあちこちで行われました。また開明庁舎ではコミュニティカレッジ・バックステージ(CCB)in尼崎も同時開催され、にぎわいが生まれた3日間でした。そんな様子を講座参加者からのレポートを抜粋しながら、ダイジェストでご紹介します!まずは前編から。

1.武庫川渡船釣りツアー

 まちじゅう学祭の一番早い講座、武庫川渡船釣りツアーに参加してきました(朝5時起き)。武庫川一文字は快晴で釣り日和。マンツーマンで先生がついてエサのつけ方から丁寧に説明してくれます。私は5本針を切ってしまいましたが!ガシラをゲット!久しぶりの釣りで、寒さを忘れて時間も忘れてずっと竿先見ていました。




2.家族いっしょに手作りおもちゃ


 今回は大人向けおもちゃ作り講座ということで、がりがりトンボ(の変型版)とボールを作りました!ボールの方は荷造り用のプラスチックの紐を編み込む作業に大苦戦。「三角形と五角形をうまく組み合わせていく」といいらしいのですが、なかなか難しかったです…。「笑顔のおもちゃ箱」として活動されている内山先生と松本先生。大阪府高齢者大学校でおもちゃ作りを学ばれたのち、それを地元で生かしたいと、尼崎市内の小学校で子どもたちにおもちゃ作りを教えられています。「こどもの笑顔が見たいから」おもちゃを作って、一緒に遊び、子どもとの触れ合いを大切に活動されています。




4.はこべるハコ展〜わくわくをつくるおてつだい〜


 大学院で建築を学ぶ井口さん。持ち運びできるハコでまちに様々な表情を作るプロジェクト「はこべるハコ」展では、パイプと板を使った26のハコパターンを提案。絵本屋台、茶道体験、バー、本屋さんなど独創的な活用方法の模型が展示されています。さらに尼崎市内の実際のバー、書店、銭湯での使われ方も提案しているのも親しみがわきます。




6.なるほど!だから安心「コープこうべ食品工場生産品」


 コープ尼崎近松店にてコープこうべ六甲食品工場の方から、食パンの話を聞きました。普段見ることのできない食パンの製造工程を、動画を交えわかりやすくお話してくださいました。目玉商品の熟成ロイヤルパンは、ストレート(直捏ね)製法。小麦本来の味を引き出す製法で、大手の企業さんで取り入れているのは、コープこうべのみだそう。印象的だったのは、食べる側も消費するだけでなく、作り手目線で意見を言ったり交流することが大切だということ。今日から、コープの商品を美味しく安心して食べられます。




7.お買い物で世界を救う!?「エシカル」な商品について学ぼう♪


 エシカルとは、日本語に直訳すると「倫理的な」という意味。コープこうべでは、食品が作られた背景にも関心を持って商品を選んでもらおうと、4つの視点で商品づくりに取り組んでおられます。その4つの視点とは、「公正な社会」「豊かな地域」「地球環境」「生きるを支える」と、作り手にちゃんとした対価を払い、産地が産地として続き、環境にやさしく、生業として成立するということ。最近耳にするトレーサビリティもフェアトレードも、エシカルの一部なんですね。中盤では、フィールドワーク(?)として問題を片手に店内商品を見て歩くクイズラリーや商品の試食もあり、楽しくおトクに学んだ1時間でした。




9.知って安心、守って安全、尼崎市の防犯事情


 尼崎市生活安全課と尼崎警察署防犯課から、尼崎市の犯罪事情について学びました。兵庫県内の特殊詐欺の被害額は18億円弱で、ジャイアンツのスタメン選手の年俸総額に匹敵。尼崎市内は1億9千万で、藤川球児選手の年俸にほぼ匹敵する額だとのお話にビックリ!兵庫県内で年間約44500件の犯罪がある中で、尼崎市は5700件で2位。犯罪が起こった地域を地図上にプロットすると、尼崎市内は真っ赤。行政や警察に任せっきりにするのではなく、今から始められる自分たちでできる対策がとても重要であるということを感じた時間でした。



10.デュークズウォーキング

 尼崎市総合文化センターで開催された「デュークスウォーキング」に参加してきました。みなさまご存知のデューク更家さんのお弟子さんによる、「歩く」ことに特化した講座で、姿勢や歩くための体幹を鍛えます。参加された女性は足を骨折して以来、腰が曲がったままだったのが、この講座を受けて見事に背筋がピン!と伸びて歩いておられました。量の1万歩より質の5千歩。高齢の方だけでなく、若い方にも絶対おススメです。

13.野球人気を盛り上げよう!阪神タイガースの地域貢献

 株式会社阪神タイガースの振興部、営業部永井次長をお招きしての講座。野球の競技者人口は若年層を中心に、日本ではサッカーの1/3、世界的に見ると1/10という危機的な状況。阪神タイガースのファンの平均年齢も48歳と、他球団と比べて5歳ほど高いそう。地元とはいえ将来が厳しい状況に対して、阪神タイガースがどう地域貢献をしていくのか?阪神タイガースのみならず、野球界全般としてこの問題にどう向き合っていくのか?というシビアなお話でしたが、興味深い切り口とデータから的確な分析と、それに基づくタイガースとしての取り組み内容に参加者は釘付けでした。




22.コミュニティカレッジ・バックステージ(CCB)in尼崎


 11月16日(土)、17日(日)に開明庁舎で、コミュニティカレッジ・バックステージ(CCB)in尼崎を開催しました。まち全体を大学に見立てた○○カレッジ、○○大学はコミュニティカレッジとも呼ばれ、みんなの尼崎大学もその一つ。CCBとは、全国のコミュニティカレッジを実施する方々が一同に介し、情報共有や交流を行う場です。その第5回を尼崎で行いました。16日はお題トーク「わがコミュニティカレッジ」で各校のキラーコンテンツや、懐事情を共有したり、悩みごとをぶつけあったりと、交流を深めました。また、尼大一押しコンテンツであるATTF2、KOGAI QUESTをプレイし楽しんでもらえました。17日は関西にある3つのカレッジから、それぞれの人気授業をしていただきました。




 また同じ会場では、「ろうかで絵しりとり」も同時開催。こちらは学祭気分を盛り上げようと、まちじゅう学祭実行委員会で発案された企画です。みなさん思い思いにイラストを書き、おもしろいしりとりができました。






後編に続きます。