オープンキャンパス

 市内の様々な会場を巡回しているオープンキャンパス。第12回の会場は、大物にある尼崎市社協会館。ここに来たことはなくても、「社会福祉協議会(社協)」の活動は、尼崎で暮らす私たちにとって、実はとても身近な存在なんです。


阪神電鉄大物駅から北へ5分歩いたところにあります。
阪神電鉄大物駅から北へ5分歩いたところにあります。

今回ははじめて平日のお昼間に開催し、市役所の研修も兼ねていたため多くの市職員が出席。社協の活動を知るとともに、参加者が社協とこれから一緒にできそうなことを考えてみました。
 まずは大庄支部の事務局長の杉本さん、立花支部の松本さんに、「そもそも社協って何なんですか?」という素朴な疑問に答えていただきました。


杉本善希さん(左)と松本耕祐さん。赤ベストは職員のユニフォーム。
杉本善希さん(左)と松本耕祐さん。赤ベストは職員のユニフォーム。

「社協は、いわゆる町内会のことです」と杉本さん。尼崎市内には地域ごとに617もの「単位福祉協会」と呼ばれる組織があり、回覧板を回したり共同募金を集めたり、町内会的な活動をしています。さらに、それらがいくつか集まった連絡協議会が「連協」と呼ばれています。市内に75ある「連協」は6地区(中央、小田、大庄、立花、武庫、園田)ごとに「支部」として、お祭りや見守り、防災訓練などに取り組んでいます。杉本さんと松本さんは、そんな活動をサポートする尼崎市社会福祉協議会に勤める職員さんなのです。
で、気になるのはその加入率。2016年度で、南部(中央、小田、大庄)で60%台、北部(立花、武庫、園田)で40%台と、南北で事情が異なります。昭和40年代から新住民が増えた北部では、新しく引っ越してきた方をうまくお誘いできていない、という悩みもあるそうです。


杉本さんが担当する大庄支部は古くからの住民が多く、加入率が高いそうです。
杉本さんが担当する大庄支部は古くからの住民が多く、加入率が高いそうです。

 第2部では、各地区の特色ある活動について、支部の職員さんにスライドショーで、紹介していただきました。各地区が用意したとっておきの写真を見ながら、地元自慢を繰り広げます。題して「6地区ご当地自慢!」。ここでは、印象的だった発表をいくつか紹介します。


地域の魅力を伝えようと各地区から選び抜かれた社協職員6名が登場。
地域の魅力を伝えようと各地区から選び抜かれた社協職員6名が登場。

武庫川河川敷の「コスモス園」の写真をチョイスしたのは武庫地区。元々はゴミだらけだった廃ゴルフ場を、「せめて花を植えてきれいにしよう」と地域住民が自主的にコスモスを植えはじめ、今では尼崎を代表する秋の写真の名所となっています。


大庄地区が紹介した「多幸焼(たこやき)」は、競艇場(ボートレース尼崎)内で販売されている美味しい「名物」。「地域住民の理解と協力が不可欠な競艇場の運営。多幸焼は、そんな競艇場と地域をつなぐために考案された地元グルメです。地域の人たちが汗をかいて得た売上は、地域活動に充てられています」と杉本さん。


中央支部の老人クラブでは、地元の商店街と協力体制ができているそう。発表は東出麻希さん。


 立花支部からは「立花結’S」を紹介。子育てにかかわる団体が横のつながりを作れるように、月に1度の集まりを開催しています。また、最近は各地区で「子ども食堂」と呼ばれる、コミュニティ型食堂が盛りあがりを見せていますが、社協はこうした立ち上げ支援をかげながらサポートしているようです。


黒川大介さんは今年から園田支部に勤務。
黒川大介さんは今年から園田支部に勤務。

 園田支部の黒川さんからは、地域活動を支える社協会長や役員さんたちの仕事ぶりについて紹介がありました。日々近所の人たちのお悩みに耳を傾け、ボランティアでこれらを解決しようとする姿にとても刺激を受けているそうです。


小田支部は視覚障害をもつ方による小学生向けの点字教室を紹介。発表は大北菜々恵さん。
小田支部は視覚障害をもつ方による小学生向けの点字教室を紹介。発表は大北菜々恵さん。

こんなふうに、自分が暮らす地域を自らよくしていこうとする人たちを、応援し、ともに活動してきた社協のこれまでの蓄積は、「みんなの尼崎大学」にもとても参考になるお話ばかりでした。


「名所」「名人」「名物」のカテゴリごとに自慢いただきました。
「名所」「名人」「名物」のカテゴリごとに自慢いただきました。

 第3部は、参加者と社協職員が一緒にできることを考えるワークショップ。「加入率アップのためにできることは?」「市役所と社協の交流会ができないか」「中高生の地域活動のきっかけ作り」など、グループごとに話し合いました。
 「赤い羽根共同募金の活動をパワーアップさせたい」というお悩みのグループでは、「大阪空港行きのリムジンバス乗り場へ募金箱を設置し、帰郷する外国人観光客に余った小銭を入れてもらうのはどうか」といったユニークなアイデアも。


セッションは毎回20分ほどの話し合いですが、ここで出たアイデアが実現することもあるんですよ。
セッションは毎回20分ほどの話し合いですが、ここで出たアイデアが実現することもあるんですよ。

 社協、町内会、福祉、と聞くと、自分とはあまり縁のない活動だと思う方もいるかもしれません。しかし、一つ一つの活動は「自分たちで地域を良くしていこう」「助け合える仲間づくりをしよう」という素朴な思いからはじまっています。まずは地域の催しに参加してみるのはいかがでしょうか。尼崎市社協の情報はこちらから。
(文・事務局 宮崎絵里子)








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