オープンキャンパス

 今回の「みんなの尼崎大学オープンキャンパス」は、尼崎の森中央緑地での開催。尼崎に森なんてあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は尼崎には「尼崎21世紀の森構想」といって、100年かけて沿岸部の環境づくり・森づくりをする取組があるのです。

尼崎21世紀の森構想(外部リンク)

 その中心となる「尼崎の森中央緑地」には大きな芝生広場と、少しずつ成長している「森」があります。週末にはいろいろなイベントも開催されているんですよ。


写真、イベントの様子
秋に開催されている尼崎モリンピック。少し変わった競技が体験できます

 今回はそんな尼崎の森をキャンパスに、これまでの取組をお聞きしたり、園内のツアーをしたり、寄せ植え(植樹)をしたり、尼崎の森のお困りごとに対するアイデア交換をおこなったりしました。今回は、お子さん連れの参加が多かったですね。

 まずはじめに、森づくり・環境学習チーフコーディネーター石丸京子さんからのレクチャー。これまでの活動や、尼崎の森の特徴をみんなで学びます。

 「尼崎の森」のキーワードは「生物多様性」。生き物同士の本来のつながりを大切にしようという想いのもと、昔から尼崎のまわり猪名川・武庫川流域に生息していた「在来種」にこだわった森づくりをされているそうです。


写真、レクチャーの様子
石丸さんによると、雑草群さえも在来種にこだわっているとのこと。

 そんな森づくりには、「アマフレストの会」や「NPO法人尼崎21世紀の森」などの市民活動団体、また「あましん植樹祭」など、様々なイベントを通じて多くの市民が関わっています。こうした「みんなでつくる」という要素も尼崎の森で大切にしていることなのだと教えてくださいました。


写真、会場の様子

 そうした活動を経て、森が育ってくると、一昔前までは見られなかった生き物たちがたくさん集まるようになってきています。
 例えば、市立成良中学校が部活動で作った巣箱には、シジュウカラが巣を作った形跡があり、最近ではアカショウビンという鳥も目撃されています。アカショウビンは都市部ではまず見られない鳥で、森づくりのメンバーはとっても喜んだそうです。
 動物だけではありません。桜の木は、小さいうちは花芽がなかなか付きませんが、昨年はエドヒガンという野生のサクラに可愛い花がたくさん咲きました。こうして定期的な観察を続けることで、少しずつ森が豊かになっていることがわかります。
 私も定期的に訪れている場所ではあるのですが、気づいてなかったなと反省しました。

 石丸さんのお話しを伺った後は、園内の見学へ向かいます。苗を育てている場所を見せていただきました。


写真、園内の様子
外は寒かったのに、このハウスの中は暖かかったです。29℃ですが、暖房は入っていないそう

写真、園内の様子

 たくさんの苗。恥ずかしながら知識のない私には、なにがなんだかわかりません。それもそのはず、ここで育てている苗の多くは、「雑木」とか「雑草」と一括りにされて、名前も呼んでもらえないような植物たちです。
 尼崎の森の周りには、自然豊かな森や野原がほとんどありません。そのために野原の雑草一本であっても、武庫川・猪名川を遡りわざわざ種を採りに行き、こうして苗としてハウスで育てる必要があるのです。どうりで、苗というにはかぼそい「草」ばかり。
 「わざわざ雑草を育てる人はいないので、育て方を教えてくれる人もいなくて、けっこう苦労してるんですよ。大変なのは、育てたい雑草のプランタに違う雑草が生えてきて、どれが育てている雑草かわからなくなること!」と石丸さんは笑いながら説明してくださいました。


写真、園内の様子
なんだか異空間に迷い込んだようでもありました

写真、園内の様子
植物や動物への愛がひしひしと伝わってくる石丸さんの表情。

 その後は、里と水辺研究所の田村和也さんの指導のもと植え付けの体験もさせていただきました。大人になるとなかなか土に触れる機会がないですよね。そういうこともあってか、あえて軍手をつけずに土いじりを楽しむ大人の方々もいらっしゃいました。あ、子どもも素手でしたね。


写真、植え付け体験の様子
「大人のための環境学習“育てよう、郷土の野草”講座」に参加していた方々と一緒に体験しました。

写真、植え付け体験の様子
思ったより深く掘らないといけないのですね。勉強勉強

写真、植え付け体験の様子
小さなお子さんも寄せ植えにチャレンジ!

 パークセンターに戻ってきた後は、テーマ別に話し合いの時間をとります。今回は「日本に昔からある野草を楽しめる、ゐなの花野(いなのはなの)サポーターを増やしたい!」、「尼崎の森に来る人を増やしたい!」というお題。「ちょっと尖ったイベントをしてみては?」「野草の苗がもらえるのはポイントが高いね」など、様々な意見が飛び交っていました。これから春に向けて、尼崎の森で新しい取組が少しずつ増えていくといいですね。


写真、話し合いの様子

写真、話し合いの様子

 市内の学びの場を訪問する今年度のみんなの尼崎大学オープンキャンパスは、これでおわりです。何度も通ってくださった方も、まだ行けていないという方も、ぜひまた遊びに、そして学びに来てくださいね。運営一同、お待ちしております。
(文・事務局 藤本遼)

・2018年度のオープンキャンパス日程は決定次第、オープンキャンパスのページよりお知らせします。

オープンキャンパスについて

・尼崎の森中央緑地のイベントや活動については、森のウェブマガジンをご覧ください。

森のウェブマガジン(外部リンク)

募集案内(イベントは終了しています)

尼崎の海辺に100年かけて森を作る「尼崎21世紀の森構想」って知っていますか?そのどまんなかにできた尼崎の森中央緑地では、市民や企業による植樹活動が行われています。今回は、大きな芝生広場を使って自然を感じる企画を一緒に考えてみましょう。

■日時
2018年3月10日(土)10:00~12:30
■場所
尼崎の森中央緑地パークセンター(尼崎市扇町33-4)
■共催
公益財団法人 兵庫県園芸・公園協会
■参加費
無料
■持ち物
筆記用具、軍手(あれば)、汚れてもいい服装、歩きやすい靴
■定員
30名程度
■申し込み・問い合わせ
尼崎市役所 尼崎大学・学びと育ち研究担当
Tel:06-4950-0387 Fax:06-4950-0173
Email:ama-ucma@city.amagasaki.hyogo.jp


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